離婚後に一番つらかったのは、お金ではなく「離婚しました」と言うことでした
ごきげんよう。
アラフィフで離婚し、
ひとり暮らしをしている しらいし ゆみこ です。
離婚というと、お金の不安を思い浮かべる方も多いのではないかしら。
住宅ローンや老後資金、
これからの生活費。
私ももちろん不安だったわ。
けれど、
離婚後に一番つらかったことは、お金ではなかったの。
私にとって一番苦しかったのは、
「離婚しました」と人に伝えることだった。
正確には、
そのあと人からどう見られるのか怖かったのだと思うの。
そんな気持ちに気づくまでには、少し時間がかかったわ。
見た目には何も変わらなかったの
私は離婚後も苗字を変えなかった。
家もそのまま。
住所も変わらない。
仕事も変わらない。
毎日同じ家で目を覚まし、
同じ職場へ向かい、
同じ名前で呼ばれる暮らしだった。
周りから見れば、
何も変わっていないように見えたと思うの。
だから、
自分から話さなければ、
離婚したことを知られずに過ごすこともできた。

言わなくてもいい。でも言わない自分も苦しかった
離婚したことを誰かに報告する義務があるわけではないわよね。
聞かれなければ、
そのままでもよかったのかもしれない。
でも私は、
言わないままでいることにも少し苦しさを感じていたの。
隠しているわけではない。
けれど、どこか隠しているような気持ちになる。
離婚したことが恥ずかしかったわけでもないのよ。
たくさん悩んで出した結論だったから。
それなのに、「離婚しました」と口にするのは、
思った以上に難しかったの。

「断捨離のダンは旦那のダン」
離婚して間もない頃、
私は家の中の断捨離を始めたの。
長年使っていなかったものや、
もう必要のなくなったものを少しずつ手放していった。
その話になると、私はよくこう言っていたわ。
「断捨離のダンは旦那のダンなのよ」
すると、たいていの人は笑ってくれるの。
離婚の話を切り出すのが苦手だった。
でも、この一言があると少しだけ気持ちが軽くなったのよね。
冗談みたいだけれど、あの頃の私にとっては大切な逃げ道だったのだと思うわ。
笑って話せるようになったわけではなかったの。
ただ、笑いに変えられる一言があるだけで、
離婚という言葉を口にする勇気を少しだけもらえた気がしていたのよ。

かわいそうな人と思われたくなかった
今になって振り返ると、
私が離婚を言いづらかった理由は別のところにあった気がするの。
正直に言うと、恥ずかしさがまったくなかったわけではない。
28年近く続いた結婚生活に区切りをつけたのだから。
「離婚しました」と言うたびに、
自分の失敗を報告しているような気持ちになったの。
うまくいかなかった自分を見られるような気持ちもあったのだと思う。
「大丈夫?」と心配されることも、ありがたい反面、少し複雑だった。
私は不幸になったわけではないのに、
「かわいそうな人」という目で見られている気がしてしまったの。
離婚した人。
ひとりになった人。
何かを失った人。
そんなふうに見られることに、どこか抵抗があった。
でも実際の私は、不幸になったわけではなかったの。
家も残った。
仕事もある。
もちろん失ったものもあるわ。
けれど同時に、自由になったものもあったの。
自分の時間。
自分の選択。
自分らしく生きる余白。
だから「かわいそう」という一言だけでは表せない人生だったのだと思う。

今だから思うこと
離婚して一年。
今は以前ほど抵抗はなくなったわ。
離婚は失敗ではなく、私が選んだ人生のひとつだから。
もちろん、できることなら経験したくなかった出来事だったわ。
それでも、あの頃の私には必要な選択だったのだと思っている。
離婚後に一番つらかったのは、お金ではなかった。
「離婚しました」と口にすることだった。
けれど、
その言葉を少しずつ自然に言えるようになった頃から、
私は本当の意味で新しい人生を歩き始めたのかもしれないわね。
もし今、同じように離婚したことを人に言えずにいる方がいたら、
無理に話そうとしなくても大丈夫。
言いたくなったときに、
言いたい人へ伝えればいいのだと思うの。
私も、そうだったのだから。
私にとって離婚は、幸せになるために選んだ道。
人それぞれ答えは違うと思うけれど、
あのとき勇気を出した自分を、今は少しだけ認められるようになったの。
あなたは、かわいそうな人なんかじゃない。
ただ、
自分の人生をもう一度、
自分の足で歩こうとしている人なのだから。

【おまけ】このテーマに寄り添う一冊
再出発というと、大きな決断を思い浮かべるかもしれないわね。
でも私は、気持ちが少し軽くなる本との出会いも、
新しい一歩につながることがあると思うの。
離婚をテーマにした作品ではないけれど、
40代・50代の女性が、自分のこれまでとこれからを見つめ直していく物語。
「人からどう思われるだろう」「これから私はどう生きていこう」。
そんな気持ちを抱えた方にとって、新しい一歩を考えるきっかけになるかもしれません。
気になった方は、ぜひ内容や試し読みをチェックしてみてくださいね。
